Friday, April 13, 2012

2012年 バーゼル市のお祭り: ファスナハト(Fasnacht)

2月は2週間近くマイナス10℃前後が続き早く春が来て欲しいと思っていましたが、もう4月も中旬。 ちょっと遅くなりましたが2月27日バーゼルのファスナハトに行って来た時の写真を載せます。

ウムツーク(パレード)は月曜日の午後、2時から始まります。これは、 所謂山車(ヴァーゲリ)、ワッギ達がオレンジ、キャンディ、花、その他何でも(大根、人参エトセ) 投げます。たまたま目が合うと赤いバラの花をもらう事も有りますが、大体紙吹雪を浴びせられます。でも、何と言っても女性の目当てはミモザの花。右端にたくさん持っている人がいますね。私は今年は一本も貰えませんでした。でも、花よりダンゴ、バナナとオレンジ、それに片手一杯のキャンディをゲット。

ラテルネ、ランタンです。ねぶたの程大きくは有りません。社会、政治等話題になったテーマが面白おかしく描かれています。ファスナハトはいつも月曜日に始まります。まだ暗い朝の4時、街灯は一斉に消され一瞬シーンとなった次の瞬間音楽とともに、明かりの入ったラテルネが動き出すと、ウワッと歓声が上がります。明るくなる6時頃には終わり、皆メールスッぺ(粉スープ=小麦を茶色に焦がしてスープを作ります。昔は5日くらいじっくり煮込んだそう。)と玉葱のトルテで体を暖めます。


 グッゲムジークと言って微妙に調子をはずして演奏します。初めは非常に違和感が有ったのですが恐ろしい物で、聞き慣れるとついリズムに乗って歩いてしまったり。

伝統的な衣装がいくつかあります。これはタンテ、おばさんです。でも大抵着ているのは年配の恰幅の良すぎる男性。マスクを外すと時々ギョッとします。

火曜日は子供のファスナハト、夜はグッゲムジークのコンサート、そして水曜日が最後日。なので、月曜日より水曜日の方がたくさん色々投げて貰えます。

タマラ

Thursday, January 12, 2012

謹賀新年 暴言「アウシュヴィッツで殺して」

                                          スイスにも福寿草が、と思ったのだが花びらが違うようだ。
2011年3月 
村はずれの森の中に群生する野生の水仙。盛りを外してしまった。
2011年4月

新年もあっという間にもう1月半ば、この調子だと2012年もすぐ終ってしまうのではと思う程、時間は歳と共に加速して過ぎて行く。

今年は日本に、被災者の方々に本当の春が来る事を切に願う。
*  *  *  *  *
最近地位、権力の有る人々の暴言が増えている。また、芸人が、外国で日本語を理解しない外国人の前で笑いながら暴言を浴びせる。それをカットしないプロデューサー、そしてそれを見て笑う番組ゲストに視聴者。他人を愚弄して、何故面白いと思うのか。同じ事を其の国の言葉で言えますか?

私は船便なので2ヶ月遅れで雑誌を手に入れる。オール讀物の10月号の最後のページを見て
驚いた、と言うよりショックだった。「おしまいのページで」のエッセイの題として「アウシュヴィッツで殺して」と書かれてあった。有名な女流作家の持論は構わない。が、当然彼女はアウシュヴィッツがどのような所か知識を持っていて選んだ言葉と思う。最近は極端な事を書かないと注目を集めないとでも思ったのか、それともユダヤ人はオール讀物を読まない、とでも思ったのだろうか。いや、読む、読まない以前の問題である。私は行った事が有るが、あそこで何が行われたか知る人間なら、人種関係なく言える言葉ではない。私は彼女に問いたい、「貴女は長崎、広島の原子爆弾で殺して、福島の原発で殺して、と言えますか?」と。

Friday, September 2, 2011

スイスミニスポット: Holderbank AG 化石の町

            レースの襞の様なユラ紀の地層
           化石は町のシンボル!
1時間程かけて見つけた化石の一つ

化石を見つけるには目を肥やさなければならない。普通の人にはただの砂利や石ころだとしか見えないが慣れるとすぐ見分けがつくようになる。このHolderbankは森のはずれに石切り場が有り、特別立ち入り禁止にはなっていないが、子供にはお勧めしない。化石探しに夢中になって落ちる可能性もある所だ。

 ***

新しい首相が決まったが、泥鰌や雪だるまのたとえ話とは今時の小学生にも相手にされないのでは。反面、年配の主婦が話が分かりやすい、と言っていたがあれは皮肉で言ったのだと思いたい。 たまら                     

Monday, August 8, 2011

スイスミニスポット:Erdmannlistein, Aargau




久し振りにペンならぬキーボードをたたきます。今年の夏は雨が多く晴れても湿気がじとっときます。
Erdmannlistein 駅は Wohlen   から   Bremgarten に向かうローカル電車の途中の小さい駅です。春に行った所ですが、パウアースポット?としても知る人ぞ知る場所です。
森の中は散歩にちょうど良く、さるのこしかけや可愛らしい「つちぐり」等よく注意すれば茸が見られます。小人伝説は世界中有りますがスイスもあちこち有るようですね。

 注意:
そこから帰る時は、小人像の後方に見える小屋に付いている赤いボタンを押しておかないと降りる人が居ない場合電車は停まりません。降りる時もプラットフォームなぞ有りませんから気をつけて下さい。

たまら

Saturday, June 25, 2011

スイスミニスポット:Brissago、Tessin•かのこ蛾のラヴに遭遇

            マジョーレ湖近くで見つけました。黄アゲハ蝶
            Brissagoの森にて。かのこ蛾の合体

Roncoの教会

6月20日より3日間マッジョーレ湖に面するブリッサーゴに行きました。アスコナはヘッセ、ユング、レーニン等有名人が居たので知られていますが、イタリアとの国境に近いブリッサーゴは小さな村です。見る物と言えば、島全体が熱帯植物園にブリッサーゴ島位。
反面、のんびり湖で遊んだり、森の中を散歩することが出来ました。 かのこ蛾も森の中で
出会ったのですが、小さい生き物の性の営みに少なからず感動しました。昆虫、動物等
の交尾を見て「いやらしい」と感じる人は居ないと思います。が、人間のセックスは何故いやらしい、汚らわしい、というレッテルを貼るのでしょう。もし、そうなら私達の存在
自体がいやらしく汚らわしいものになります。でも、赤ちゃんが生まれると誰も汚らわしい結果等とは言いませんよね。精神的にしろ肉体的にしろ、男女関係なく、愛し合う事をもっと大切にしたいと思うのですが。

たまら

Sunday, May 1, 2011

雲間褄黄蝶(続)• コミミミニコミ





再度オーロラファルタです。見れば解りますが下から上の順に卵、幼虫、牝、牝、牡
です。この蝶が好む植物は写真のSchaumkraut(タネツケバナ属)です。今の時期、森
に行けば至る所咲いていますしこの花の有る所この蝶も飛んでいます。

* * *

今日のコミミミニコミ:
先日友人からのメールで、3月11日から3月31日までにスイスから掛けた日本への
電話料金は請求されていない事を知りました。早速スイスコムの請求書を見た所本当に
マイナスになっていました。人道的な配慮と感心すると同時に感謝致しました。他の国
はどうだったのでしょう?また、日本国内では?震災者安否の電話は無料になったので
しょうか。
たまら

Monday, April 25, 2011

雲間つま黄蝶

東北大地震から1ヶ月半余経ちました。安全なスイスに居る私でさえもの凄い恐怖心に襲われ最初の1週間何も手に付かない状態でした。毎日、テレビで少しずつ復興して行く様子を見、また、不便な状況の中耐えていらっしゃる被害者の方々、人間の強さ、力に感動を覚えました。また、外国に居ますと、東洋人と言う事で意地悪される事も有りますが、今回、友人は勿論ですが、話をした事も無い店の人や郵便局の人が日本に居るかもしれない私の家族や友人達の安否を尋ねてくれました。その心遣い、何処に居ても人種を超えた人との触れ合い、心が暖まる思いでした。

* * *

今日は、小さいけれど、果敢ないけれど、去年の秋いつの間にか我が家のバルコニーのブラインドのレールを使って蛹となりこの4月無事羽化したオーロラファルタ(雲間褄黄蝶)の写真を見て下さい。                           たまら



空になった蛹と上にぶら下がっている羽化したばかりの蝶。